母が死んだ。
1年前に末期のがんが見つかって、だいたい余命1年くらいと言われて、
色んな人と話したり色んなところに行ったり、
普段話すことを話したり普段話さないようなことを話したり、
闘病したり弱音を吐いたり。
なんだかんだ、1年を生きた。
その1年を、あるいはもっと長いそれまでの母の人生を、
ここで物語り尽くすことばを俺は持ち合わせていない。
物語ることができないのならば、せめて、
もうひとつメタな、物語るとはなにか、ということについてぼんやりと書き留めておきたい。