2010年5月26日水曜日

【5/29 京都】国際学生団体 ★合同説明会★

去年、がんばって第一回をやったイベント。
今年もあります。
後輩ががんばっています。


関西で、これだけの国際協力系/国際系学生団体が集まる機会は他にありません!
少しでも興味があれば、
新入生も新入生じゃない人も、ぜひ足を運んでください!



以下転送歓迎
――――――――――――――――

国際学生団体 ★合同説明会★

――――――――――――――――

「国際」という言葉に興味のある人、必見!!

この春、関西で活動中の国際学生団体による、合同説明会を開催いたします♪

・国際協力、国際問題に関心のある人

・大学生活、何かしたい人!

・国際系の団体に入りたい人!

・いろんな大学の人と交流したい人!

・なんとなく興味を持った人!

いろんな大学の団体・学生と関わることのできる、絶好の機会です★

これからの大学生活のきっかけ探しに!

他大学での友達作りに!

ぜひぜひご参加ください♪

■日時:5月29日(土)13:30~16:30(入退場自由)

■場所:京都ひと・まち交流会館

http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html

■参加費:無料

■イベント内容(予定)

13:30~13:40 開会のあいさつ

13:40~14:10 アイスブレイキング

14:10~16:20 参加団体によるプレゼン

参加団体ブース展示

16:20~16:30 閉会のあいさつ

企業の合同説明会のようなイメージです♪

参加団体のプレゼンを聞いたり、ブースを自由に回ったりできます♪

■参加団体
学生団体FAVLIC
ICC関西
IROHA
ASIAN MONKEY
夢追人
京滋YOUの会
などなど…

10団体を予定しています!

※参加希望団体さんは、
info■icc-kansai.org(■を@に変えてください)
までご連絡ください♪

■主催:学生団体FAVLIC、ICC関西、IROHA

2010年5月25日火曜日

働くって、どういうことかを考える2ワークショップ

友達が就職した団体がイベントやります。
関西にいたら行きたかったなー。。

興味ある人はぜひ。



(以下、転送/転載、歓迎!) 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
◆働くって、どういうことかを考える2ワークショップ◆
#1:6月11日(金)夜
「ところで、「働く」って、どういうことですか?」
#2:7月10日(土)~11日(日)
「わたしにとって、「働く」って、どういうことだろう?」
シチズンシップ共育企画 × 環境共育事務所カラーズ  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
自分をいかして「働く」ことへの関心は高まるばかり。
自分の仕事をつくった人の話を聞いたり、読んだりすることは増えてきているのではないでしょうか。そこで聞けたり読めたりするのは、「今、どんなことをしているのか?」「どんな経験を経て、今にいあっているのか?」(しかも武勇伝的)ということが、ほとんど。
自分の仕事をつくっていく中でのリアルな紆余曲折や、その中で起こっている「しごと観」の変化に接近できることは、なかなか、珍しいようです。また、そうした自分の仕事をつくった人とじっくりと向かい合って、やりとりしながら「わたしの考え」と交わらせていくことも、なかなか、ないようです。
そこで、今回、シチズンシップ共育企画では、20年前から「自分の仕事」をつくりあげ、自然体で軽やかに生きておられる環境共育事務所カラーズの西村仁志さんをゲストにお招きし、「しごと」と「わたし」のつながりを幸せなものにしていくための
2つのワークショップを行うことにいたしました。
「これでええんかな?」「どないしたらええんやろか?」「分かったようで分からんなぁ…」 そんなつぶやきをしたくなる「あなた」のご参加をお待ちしています!

#1 プレトーク!
--------------------------------------
ところで、「働く」って、どういうことですか?
~「自分の仕事」をつくった2人に聞いてみる夜~ 
--------------------------------------
■日時:2010年6月11日(金)19時~21時(開場:18時45分)
■場所:ひと・まち交流館 第3会議室
■参加費:1000円(#2と連続参加の方は、無料!)
■定員:10名(先着順)
■対象:「わたし」と「しごと」について考えてみたい人
■内容:
○セッション1「ずばり、『働く』とは?」
西村さんと川中に聴く、今の考えと、学生の時の考えはどう違う? その変化が生まれたのは? など 
○セッション2「いま、みんなは「働く」ということを巡って、どんなこと、考えていますか?」

#2 しっかりワークショップ!
---------------------------------------
わたしにとって「働く」って、どういうことだろう?
~「自分の仕事」をつくってみる2日間~
---------------------------------------
■日時:2010年7月10日(土)13時30分(開場:13時)~7月11日(日)17時
■場所:京都/宇多野ユースホステル
■参加費:一般 18,000円/学生 15,000円(宿泊費・食費含む)
※ 6月26日以降のキャンセルは、キャンセル料をいただきます。ご了承ください。(6月26日以降=参加費の50%、WS当日=参加費の100%)
■定員:15名(先着順)
■対象:「わたし」の「しごと」について考えてみたい人
■内容:
◎「わたしの『しごと観』をほぐす1日目」
13:00 開場
13:30 プログラム開始:いまの「しごと」と「わたし」の関係は?
14:30 セッション1「自分の仕事」はどうつくられていくのか?
18:00 夕食
19:00 セッション2「これまで」と「いま」をブリッジする
21:00 プログラム終了・入浴
22:00 オプショナルPG「情報交換会」
◎「わたしの『しごと観』をくみたてる2日目」
09:00 セッション3「個人事務所」をつくってみる
12:00 昼食
13:30 セッション4「いま」と「これから」をブリッジ
16:30 ふりかえり
17:00 終了
(全2回共通)
■ゲスト
○西村仁志さん(環境共育事務所カラーズ代表・同志社大学政策学部准教授)
1963年京都生まれ。20代から環境教育や自然体験活動に興味をもち、7年間勤務した京都YMCAを退職し1993年個人事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業。自治体や企業、NPO等の環境学習・市民参加まちづくりのコーディネートや研修会の企画運営などを行っている。2006年より同志社大学大学院総合政策科学研究科でソーシャル・イノベーション研究コースを担当。
weblog http://www.colorsjapan.com/blog/
twitter http://twitter.com/colorsjapan
■ファシリテーター
○川中大輔(シチズンシップ共育企画代表)
1980年兵庫生まれ。98年から青少年支援の市民活動を始め、教育・環境・まちづくり・市民活動支援の活動に参加。03年に「市民としての意識と行動力」を育む学びの場をつくるシチズンシップ共育企画を設立。(財)大学コンソーシアム京都などでの勤務を経て、07年に独立。「学ぶこと」と「社会にかかわること」のおもしろさがわかる「学びのデザイン」について関心を寄せ、ファシリテーターとして活動している。全国各地でNPOマネジメント研修や、市民教育やまちづくりのワークショップ、行政職員研修等を担当(現在、年間80本程度)。
weblog http://d.hatena.ne.jp/kwnk1123/
twitter http://twitter.com/kwnk1123
○鈴木陵(シチズンシップ共育企画事務局次長)
1987年京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒。高校時代に読んだ本がきっかけで国際協力分野に興味を持ち、大学入学と同時に国際交流・国際協力支援団体CLUB GEORDIEに所属、2008年度には事務局長を務める。開発教育などの参加型の学びの場との出会いをきっかけに、ワークショップなどの場づくりに関心を寄せている。シチズンシップ共育企画事業コーディネーターを経て、現在は事務局次長・ファシリテーター。自らもファシリテーターとしての「あり方」と「やり方」を磨くべく修行中。
weblog http://12768.blog17.fc2.com/
twitter http://twitter.com/ryosuzukipc
■主催:シチズンシップ共育企画
■共催;環境共育事務所カラーズ
■お申込&問合せ先
お申込の方は、下記フォームにご記入の上、事務局へお送りください。
申込先メールアドレス  info.pocco■gmail.com(■を@に変えてください)
シチズンシップ共育企画(担当:鈴木)
※申込メールの件名には「働くWS申込」+お名前を入力してください
※講座の内容についての問い合わせなどもお気軽にお尋ねください。
-----------------------------------------------
■申し込みフォーム
※メール件名=働くWS申込(お名前○○○○○)
※送信先= info.pocco■gmail.com(■を@に変えてください)
参加する回に○印をつけてください。
( )#1「ところで、『働く』って、どういうことですか?」
( )#2「わたしにとって、『働く』って、どういうことだろう?」
○お名前(ふりがな):
○電話番号(緊急用なのでできれば携帯):
○年齢:
○性別:
○メールアドレス:
○普段のお仕事や活動:
○今回のワークショップに期待していること:
○この研修を何を通してお知りになりましたか?:
(例:××さんの紹介など)
------------------------------------------------
<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本セミナーの実施および今後の催事実施において、シチズンシップ共育企画が利用します。個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。

2010年5月24日月曜日

久々のタワレコ

久々にタワレコに行ってきた。
聴いたCDのメモ。


Cosmogramma [初回限定スペシャルアウタースリーブ仕様輸入盤]Cosmogramma [初回限定スペシャルアウタースリーブ仕様輸入盤]
Flying Lotus

WARP RECORDS 2010-05-01
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Thom Yorkeも大絶賛!という触れ込みで有名なFlying Lotusのセカンド。
なんかちょっと音が成熟した気がする。
いい感じ。でもなんかインディーズ感がなくなって物足りない気もする。
次作に期待。

myspace:http://www.myspace.com/flyinglotus

Flying Lotus - GNG BNG from Ryan Paterson on Vimeo.







This Desert (WAP293CD)This Desert (WAP293CD)
The Hundred in the Hands

WARP RECORDS 2010-05-18
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Flying Lotusと同じWARPレコーズに所属する、期待の新人。
秋に1stフルアルバムが出るらしい。
WARPにしては珍しく、王道な気がする。
踊れるロック+ダブみたいな感じ?
無骨でありながら、なかなかにオシャレな音。

myspace: http://www.myspace.com/thehundredinthehands

THE HUNDRED IN THE HANDS-"UNDRESSED IN DRESDEN" from THE HUNDRED IN THE HANDS on Vimeo.






messengermessenger
films

インディーズ・メーカー 2010-05-14
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nobleレコーズに所属。
nobleは、world's end girlfriendやkazumasa hashimotoを擁するレーベルで、
filmsもそんな路線。ポストクラシカル系っていうの?
WEGが明るくなった感じ。

公式サイト:http://www.films-music.com/




Where Did the Night FallWhere Did the Night Fall
Unkle

Surrender All (Red) 2010-05-11
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Unkleの今作はなんか微妙だと思ってたけど、
ちょっと間を置いて聴くと意外と良かった。
昔のどす黒い音が好きだったけど、
今作は今作で、怪しい感じがすてき。

myspace: http://www.myspace.com/unkle





A journey to freedomA journey to freedom
DE DE MOUSE

rhythm zone 2010-04-07
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DE DE MOUSE。
ジャケットはFinal Fantasyのイラストを書いている吉田明彦が担当している。
その絵柄通り、魔法のようにキラキラした音を奏でる。

買いたい。でも俺には合わないな。
と自分に言い聞かせて買うのを我慢できるのがいつまで続くのか。
音楽には、あらがいがたい魔力がある。

myspace: http://www.myspace.com/dedemouse

2010年5月21日金曜日

この動画まじうける。



デンマーク人が撮った映画の予告編。
専攻の人と話をしててふと思い出した。

海外の人は、
「日本人ってこんなシュールなのか。まじうけるんですけど」
とか思うんだろうな。
これが日本のイメージになるのか。。ショック。

もうどうせなら、
こんな感じで江頭2:50のドキュメンタリーとか撮って、
日本人のイメージにしてしまえばいいのにw

2010年5月20日木曜日

「初めてのご帰宅ですか?」

もうすぐ海外に旅立つ先輩と、
メイド喫茶に行ってきた。
行くのは初めてだった。

これぞメイド喫茶!という雰囲気にびびりつつも入店。
席に案内されて、メイドさんがメニューをもってくる。
そして、表題の気になるひとこと。

「本日は初めてのご帰宅ですか?
よろしければメニューの説明をいたしましょうか?」

と言われた。


初めての、帰宅?


繋がるはずのない二つの言葉が、
アクロバッティブに接続されている。


家というものは、
使い続けることで家になる。
使い続けるうちに、自分が本来いるべき場所になってゆく。
愛着が、家を家たらしめるのだ。

初めて行く、愛着も何もない場所に、
「帰宅」することはできない。
それは「訪問」であって「帰宅」ではない。
「初めて」と「帰宅」は、本質的に相容れない。

しかし、
ここのメイド喫茶は、
その二つを敢えてくっつける。
きっと言葉の裏側には、想像を絶するようなドラマがあるのだろう。



ちょっと想像してみてほしい。
23歳になる男が、今日初めて帰宅したのだ。

23年前、彼は、聡明な母親と優しい父の元に生を受けた。
しかし、なんという運命の悪戯か、
約束されたはずの幸せな家庭は奪われる。
彼はまだ0歳。
世界の残酷さを知るには幼すぎる歳にして、彼は帰るべき場所を失った。

以来、彼にとって「家」はまだ見ぬ場所であり続けてきた。
それから23年間、
ひとと同じように笑い、泣き、人生を歩んできたが、
どこか物足りない。
人として何か根本的なものが欠落しているような感覚がつきまとう。
それが何なのか、彼は考える。
雨の日も、風の日も、考え続けた。

そうだ、家だ。

そう気付くのに時間はかからなかった。
彼は両親に似て聡明だった。

彼は「家」を探し始めた。
いつか帰宅する場所を、
自分が自分でいられる場所を。

そして彼は今日、ついに見つけた。
初めて自分が戻るべき場所を認識したのだ。

思い返せば長かった。
落ち着くこともできないまま歩んできた23年間。
そんなかりそめの人生が、今日終わった。
今日、ここから彼は、
ほんとうの人生を歩んでいくのだ。

そっか、もう俺には帰る場所があるのか、
とつぶやく彼の目が涙で潤んでいる。


そう、彼はいま、
初めて帰宅したのだ。




みたいなシュールな妄想をしつつ、店を出る。
いや、家を出るというか、
家出するというか。

戻らない旅に出よう。
世界はこんなにも広い。

2010年5月19日水曜日

がけっぷちの生物多様性キャンペーン

友達がやってる。

今週末、代々木公園であるイベントに行ってきます。

生物多様性ってよくわからない。
よくわからないというか、
ひょっとするとぜんぜん興味がないのかもしれない。
でも興味があるかもしれないから行ってきます。


俺のモチベーションはいつも、
地球の未来とかそういう、でっかいところにはない。

友達ががんばっているからだとか、
こじんまりした理由に促される、
こじんまりした人間なんだ。
と最近よく思う。




COP10 CBD関係の活動にがっつり関わるかは悩み中。
とりあえず行ってきます。
誰かいっしょに行かない?



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2010年5月22日
がけっぷちの生物多様性キャンペーン 全国アクション・キックオフ!
生物多様性の損失の要因をゼロに!~みんなでゼロをつくろう~
参加者大募集!!
参加申し込みはhttp://bit.ly/gakeikiまで
主催:がけっぷちの生物多様性キャンペーン 実行委員会
URL:http://youthbiodiversity.jimdo.com/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


私たちは未来の生物多様性を守るため、
10月に名古屋で行われる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にて、
有効で明確な議決がなされるよう社会に訴えかけるキャンペーンを行います!


5月22日は、生物多様性に対する認知度を高めるために制定された
「国際生物多様性の日」です。
この日をキャンペーンのキックオフとし、COP10に向けて
全国のユースを巻き込みながらアクションを展開していきます。


■Action
生物多様性の損失の要因である
「開発・乱獲」、「外来種」、「汚染」、「気候変動」を巨大なパネルで表現。
それらを崩し、ゼロを作ります。

□「2020年までに生物多様性の損失の要因をゼロに」
という主張をビジュアルで表現。
□カラフルなパネルを使用することで多様性を表現。


■Scale
キックオフとなる5月22日は100人程で行う予定です。
COP10開催までに全国で500人の参加者を目指します。

■Appeal
私たちの主張を発信するために、
キャンペーンの様子を新聞などのメディアに取り上げてもらいます。


■□がけっぷちの生物多様性キャンペーン概要□■
【日程】2010年5月22日(土) 13:00~15:00
【集合】代々木公園渋谷門
※当日は多少汚れる可能性があります。
動きやすい服装でご参加ださい。
【アクセス】JR原宿駅 徒歩3分
地下鉄千代田線 明治神宮前駅下車 徒歩3分
地下鉄千代田線 代々木公園駅下車 徒歩3分
小田急小田原線 代々木八幡駅下車 徒歩6分

【参加申し込み】
http://bit.ly/gakeiki
(クリックすると申し込みフォームに移動します)
なお,メール受信をもちまして申込完了となります.確認メールの返信は致し
ませんので,ご承知おきください.

【お問い合わせ】
TEL:03-5366-7484 (A SEED JAPAN 事務局内 担当:森下、三本)
(がけっぷちの生物多様性キャンペーン 実行委員会)

・当日のお問い合わせ
TEL 080-5515-7332 (担当:森下)

【がけっぷちの生物多様性実行委員会とは】
ユースによる、がけっぷちの自分たちの未来と
がけっぷちの生物の未来を守るための活動です。

COP10で決定される新しい目標が生物多様性と私たちの未来を
守るための目標となるための活動を行っています。


運営:
・国際青年環境NGO A SEED JAPAN
(生物多様性の損失をゼロに!プロジェクト)
・全国青年環境連盟 (エコ・リーグ)
(CBD-COP10 Project)
ほか、大学生を中心とする有志のユース

活動期間:2010年4月~2010年10月(予定)

活動場所:全国(実行委員会本部は東京)

【事前ボランティア募集中】
キャンペーンに向けた準備ボランティア募集中。
部分参加でもOK!
○場所
国際青年環境NGO A SEED JAPAN事務所
http://www.aseed.org/contact/index.shtml

○日時
5月19日 13:00~17:00
5月20日 17:00~22:00
5月21日 18:00~22:00
5月22日 10:00~15:00

事前ボランティア希望者は、
名前、参加可能日時を記入の上以下までご連絡ください。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


◆生物多様性 ―私たちの未来にも大きく関わっている!―

生物多様性とは何でしょうか?

生物多様性とは、さまざまな種の生き物が存在することだけではありません。
遺伝子の多様性や、生き物同士のつながり(生態系)が多様であることも含めた多様性です。

しかし、その生物多様性はものすごいスピードで失われており、
年間約4万種の生物が絶滅しています。

ひとつの種が絶滅すると、生態系に「ずれ」が生じてしまいます。

すると、そこに住んでいた生物は今までどおりの生活ができなくなってしまい、
また別の生物の命が失われることになるかもしれません。

こうして生態系のバランスがどんどん崩れることで、
生物から様々な恩恵(生態系サービス)を受けている
私たちの生活にもまた、深刻な問題が生じてくるでしょう。

生態系サービス劣化が深刻な例の一つとして、資源問題があります。
魚などの天然の資源は、今までの過剰利用で減少しており、
今後も破壊的な漁業が続くと、将来的に枯渇してしまう可能性もあります。

このように、生物多様性が失われるということは、
私たちの未来が無くなるということでもあります。


◆未来を、世界で決めていく会議 -COP-

こういった危機を解決するため、1992年に生物多様性条約が採択され、
それ以降定期的に条約の加盟国による締約国会議(COP)が開催されています。

2002年にハーグ(オランダ)で開催されたCOP6では、
2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる、
という「2010年目標」が採択されました。

ところが、生物多様性の損失速度は減少しておらず、
生物多様性の損失は続いているという報告が国連から出されてしまいました。

これ以上の損失を止めるためには、
「2010年目標」より有効で明確な目標が必要です。

◆一人ひとりからの発信でCOPを変えていこう!

今年の10月に名古屋で行われるCOP10では、
新たに「2020年目標」が策定されます。

この機会に私たち市民・ユースが動くことで、
2020年目標が有効で明確なものとなり、
それが企業や政府の政策の変化に繋がるかもしれません。

特に、ユースにとってはこの先の長い人生に影響する重要な会議。
「これから先の未来は自分たちで決めていく」
という意思を強くみせていくべきではないでしょうか?

がけっぷちである生物多様性を守るため、
私たちの未来を守るため、
一緒にゼロをつくって社会へ発信しましょう!


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「がけっぷちの生物多様性」キャンペーン
生物多様性の損失の要因をゼロに!~みんなでゼロをつくろう~
2010.5.22
URL:http://youthbiodiversity.jimdo.com/

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2010年5月15日土曜日

最近3日に1回はこれ食べてる気がする。

煮汁で作る★ひよこ豆とキャベツのシンプルスープ
http://mirujets.blog121.fc2.com/blog-entry-731.html

のレシピをちょっと変えて、塩こしょうの代わりにクミンシードを入れる。

1. ひよこ豆を一晩水につける。
2. ひよこ豆を15分くらい煮る。
3. そこにキャベツを入れる。
4. キャベツが煮えてきたら、クミンシードを振り入れる。

というのが、我が家のテッパン料理になりつつある。
たぶんほんとはクミンもいらなくて、
ひよこ豆とキャベツの味だけでおいしい気がする。
自然の奇跡。


誰かベジタリアンの人がきたらこれ出します。

お金がなくなったらこれとご飯とゆかりで暮らします笑

2010年5月12日水曜日

植田和弘・編「岩波講座 都市の再生を考える〈第1巻〉都市とは何か」

岩波講座 都市の再生を考える〈第1巻〉都市とは何か岩波講座 都市の再生を考える〈第1巻〉都市とは何か
植田 和弘

岩波書店 2005-03
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GW前に読んだ本。
読んだことすら忘れそうなので、メモ。


植田和弘が都市についての本を編集しているのが意外。
「環境経済」という肩書きで食わず嫌いしていた。
全体的におもしろいけど、なぜかあんまり印象に残っていない。
むずいからかな。
またそのうち読み返そう。


都市の「先行形態」という概念が書いてあって、
これについてはもっと詳しく勉強したいと思った。
本の中では、原爆で消し飛んだ広島の街が、
どのような形の街に変わるか/変わらないか
みたいなことが書いてあった。

↓ここでちょっと説明が見れる。
http://www.nakatani-seminar.org/2009/about.html

2010年5月11日火曜日

「面白い」に代わる言葉を。

山梨県小菅村に多摩川の源流を見に行ってきた。
見に行ってきたと言っても、写真ないから説得力ないよね。
NATURAを家に置き忘れてしまって。。
デジカメ買おうかなと思う今日この頃。



小菅村はいわゆる中山間地域で、村の面積の95パーセントは森林だ。
ここは多摩川の源流になっていて、東京都民がの水道水として飲む水になる。

その森林の3分の1を、東京都が所有している。
水源を涵養する森として、他県にまで乗り出して森づくりをしている。
5人ほどの東京都職員がいる事務所が4つあり、森を管理している。
最近は、所有面積を更に増やそうと「1ha100万円」という買収案を提示し、希望者を募っている。


森が東京から重要視され始めたのは、江戸時代にまで遡る。
幕府が出来て江戸に人口が集中しだすと、水が足りなくなる。
1653年、幕府は小菅村周辺の森林伐採を禁じ、多摩川の水質確保を図る。
以来300年ほど、森林は良好に保たれてきたが、明治維新が起こり森は東京(江戸)の手を離れる。
一部は御領林となり、一部は民有林となる(たしか。うろ覚え。)
木材や薪のために木は次々と伐採され、山が荒れる。
結果、多摩川の水質は悪化し、水害も増えた。


昭和34年、東京都は国から御領林を譲り受け、
水源涵養林としての管理を始める。
その森が今にまで至っている。



でも、同じ水源の森なのに、
東京が持っている森にはかなりのお金がかけられていて、
個人が持っている森には一銭も払われない。

東京都は、森林保持に対して補助金を出すつもりはなく、
森を自ら所有して、自分の思い通りの森をつくりたい。

その東京都が思い描く、水源涵養のための森と、
小菅村の人々が思い描く、林業や観光資源としての森と、
森を守りたいという想いは同じだけれど、
ビジョンは微妙にずれている。

そのズレが、どう影響していくのか。
とっても複雑な問題。




で、夜の飲み会で、これを「面白いですね」と言うと、

「研究者は面白いなんて軽々しく言うけど、あんま言わないほうがいいよ。
住んでる人にとったら面白いじゃ済まないこともあるんだからさ」

とNPOの人に言われた。
はっとさせられた。

「面白い」というのはマジカルワードだ。
とりあえず「面白い」と言っておけば間違いない。

この論文どうだった?
面白い。

昨日のあらびき団どうだった?
面白い。

米軍基地の問題どう思う?
面白い。


俺たちは、面白すぎるくらいにあっさりと「面白い」という言葉を選んでしまう。
「面白い」は便利すぎる。
便利な言葉は危険だ。
相手にとっても、自分にとっても。

言葉にしてみてから「あ、俺こんなことを思ってたんだ」とわかる、
ということがよくあるけど、
自分の言葉が曖昧だと、自分の思考まで曖昧になる。

そして何より、言葉遣いに無頓着なときというのは、
相手のことを考えていない時だ。


面白いことは、面白いと言っていいと思う。
でも、困ったらとりあえず面白いと言う、みたいな怠惰はだめだ。
もっと言葉をひねり出すことに必死でありたい。
と反省した2日間でした。

2010年5月7日金曜日

【自分用メモ】タコス

アメリカ大陸の味の体系がよくわからない。


レシピ化されたものは、
確かにそれさえ見れば簡単に作れるけれど、
その背景にある食文化はよくわからない。
例えば、「スパイスは適量で」みたいな風に書いてあることも多くて、
適量がどんなくらいかを知るには、レシピひとつだけでは心もとない。

そんなとき、いろんなレシピを見比べて使われてる食材を見たりする。
どの材料が同じか、どの材料が同じじゃないか。
不整合は時に整合よりも雄弁になる。みたいなことが村上春樹の「アンダーグラウンド」に書いてあったっけ。
とか思うと、クックパッドをサーフィンするのは、
研究で先行論文のレビューをするのに似てる気がしてきた。

料理のレシピを知りたいというより、
背景にある食の文脈を知りたい。
点でなく線を、面を知りたい。


でも、ひとえに「タコス」と名前がついていても、
メキシコ人がつくるタコスと、
日本人がつくるタコスとは、
乗っかっている食文化がまるで別物だったりする。
このふたつを比較してしまうと、
なんかおかしなことにならない?

ほんとのタコスはどこ?
そもそも「ほんと」ってなに?
ほんとなんてほんとにあるの?



みたいなシュールな悩みを抱えつつ、タコスをつくってみた。
そんな悩むほど料理うまくないのにね。おこがましい。



以下、自分用メモです。
うろ覚えなのであんまりアテにしないでください。


↓この辺を見つつ。
http://cookpad.com/recipe/1063743
http://cookpad.com/recipe/738552
http://www.recipe.nestle.co.jp/recipe/800_899/00840



合い挽き肉 500g
タマネギ 1個
にんじん 小さめのを2本
トマト 1個
にんにく 2片
オリーブオイル 適量
チリペッパー(チリパウダーじゃなくて) 適量
パプリカ 適量
クミン 適量
ナツメグ 適量
マギー 無添加コンソメ 2本

(たぶん、
チリペッパー:パプリカ:クミン:ナツメグ
=4:2:2:1くらい?)


1. にんにく、タマネギ、にんじんをみじん切りにする。トマトも細かく角切りにする。
2. にんにくを炒める。
3. 肉を入れて色が変わるまで炒める。
4. タマネギ、にんじんを入れて炒める。
5. タマネギが少し透き通ったらトマトを入れて軽く炒める。
6. 水1/2カップを入れて、スパイスを入れて煮込む。水気がなくなってくれば完成。


【反省】
・たぶん、トマトをもっと入れて、オレガノを入れるべきだった。
・水はトマトの水分で十分だったかも。煮詰めるのに時間かかった。
・スパイスから作るという意地を張らず、チリソースか、チリペッパーを使ってもよかったかも。
・辛みのスパイスをもう一種類増やせたらよかったかも。ハバネロペッパーとかハラペーニョ的なの。どっか売ってるかな。



追記:
あ、これは肉の部分だけです。
トルティーヤに、これとレタスとサルサソースと、
あとトマトとかアボカドとかチーズとか。
適当にはさんで食べる感じ。

2010年5月2日日曜日

涙の理由

電車の中で、不覚にも泣いてしまった。
涙でにじむ常磐線。

それはたぶん、
これでいいんだ、という安堵感。
自分は一人じゃないんだという類いの感動だった。


そんな俺の涙の理由は、この本:

庶民の発見 (講談社学術文庫)庶民の発見 (講談社学術文庫)

講談社 1987-11-04
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人間の愚かさとか過ちに対して取る態度は二種類あって、
それはダメだ!と糾弾することと、
愚かさや過ちも含めてその人間なんだと認めることと。
人間と関わろうとする限り、
俺たちはどちらを選ぶか苦悩し続ける。


どちらがいいという話でもないし、
どちらかしか選べないという話でもない。

でも、どっちかしかないような気がして、
たまになんだか暗い気持ちになってしまう。



例えば、貧困問題に関わるとき、
愚かさや過ちを認めるだけでは何も改善されない。
かと言って、これはダメだ!と、愚かさや過ちを否定することは、
その人間を否定することになる。


俺はかなり前者に偏っていて、
貧しい(と言われている)地域に行っても、
何もかもが自然に見えてしまう。
そこでの生活は合理的で、
愚かさや過ちなんてどこにもない気がしてしまう。

アラル海まで行って何を見てたんだ、と言われるけど、
たぶん何も見ていない。
ただそこにある景色を眺めてきただけだ。
そこに貧しさを「見る」ことは俺にはできなかった。
それではダメなんだと思いつつ。


おとつい読んだ「土地と日本人」という本の中で、
司馬遼太郎は「このままでは日本は滅びる」と、
日本人の愚かさを糾弾していた。
それが俺にはひそかにショックだった。
やっぱり糾弾しないとなにも変わらないのか。とか考えた。
そのまなざしの冷たさにどこか納得できないけれど。



でも「庶民の発見」の中で、宮本常一の視線は温かい。

冒頭で、敗戦前のときのことを語っている。
宮本常一は中学校の先生をしていた。

生徒たちが敗戦の日に失望しないように、戦争の状況についてよくはなし、また戦場における陰惨な姿について毎時間はなしてきかせた。生徒たちは熱心にきいてくれたが教室の外ではあまり他人にははなさなかったらしい。私は憲兵にも警官にもとがめられることなくして済んだ。別に口どめしたわけではなかった。ただ、これだけのことは言った。「私たちは敗けても決して卑下してはいけない。われわれがこの戦争に直面して自らの誠実をつくしたというほこりをもってほしい。それは勝敗をこえたものである。そしてまだ私たちはこのきびしい現実を回避することなく、真正面から見つめ、われわれにあたえられた問題をとくために力いっぱいであってほしい。そういう者のみが敗けた日にも失望することなく、新しい明日へ向かってあるいてゆけるであろう」—この言葉はあやまっているかもわからない。しかし私はそんなふうに説かざるをえなかった。
(宮本常一「庶民の発見」)

宮本自身が「あやまっているかもわからない」と言うように、
この言葉はたぶん褒められたものではない。
日本の勝利に志向しているわけではなく、
かといって愚かな戦争を反省するわけでもない。

そのかわりに、この言葉はまっすぐ生徒に向かっている。
宮本にとっては、日本が勝つことよりも、戦争が終わることよりも、
目の前にいる生徒が死なないこと、敗戦のとき失望しないことが大切なのだ。

目の前の人間に向き合うということは、とても難しい。
不可能じゃないかとさえ思う。


例えば、平和教育。
「平和は大事だ」という言葉を生徒は刻み込まれる。
それが教えられるのは、
平和が大事だからであって、生徒が大事だからじゃない。

もちろん、平和な世界は生徒にとっても大事だ。
それでも、平和教育のときの教師の姿勢は、
上の宮本常一の言葉とは根本的に違う気がする。
むしろ、戦争の重要性を教える戦前の教育と似ている。

生徒は、教師が理想とする「平和な世界」という絵のパズルピースになってしまう。
自分のイメージを具現化する駒に過ぎないのだ。


翻って俺はどうかというと、
他人を自分の駒として使わないか、まるで自信がない。
人間を、研究で立てた仮説を証明するための駒のように見てしまわないか、不安で仕方ない。

この本は「フィールドワークと仮説形成」という授業の必読文献なのだが、
まさにこれっていう本。
このチョイス、さすが。



宮本常一は、太平洋戦争は上層部の暴走であった誤った戦争だったという論に反論し、
「圧迫せられた民族の心の底のどこかに、あるいは血の中にその圧迫をはねかえそうと意欲が強く動いていた」ことが原因であり、自然な戦争だった、と、ある面では戦争肯定とも取れる意見を述べている。

宮本は、戦争を否定することで自分たち自身をも否定することを何よりも問題視している。
自身のスタンスについてこう書いている。

 自らを卑下することをやめよう。人間が誠実をつくしてきたものは、よしまちがいであっても、にくしみをもって葬り去ってはならない。あたたかい否定、すなわち信頼を持ってあやまれるものを克服してゆくべきではなかろうか。
 私は人間を信じたい。まして野の人々を信じたい。日本人を信じたい。日常の個々の生活の中にあるあやまりやおろかさをもって、人々のすべてを憎悪してはならないように思う。たしかに私たちは、その根底においてお互いを信じて生きてきたのである。
(宮本常一「庶民の発見」)


善悪の倫理を通り越した、
その透徹した姿勢にとても共感する。

この本、心して読もう。

2010年5月1日土曜日

司馬遼太郎「土地と日本人」

土地と日本人 対談集 (中公文庫)土地と日本人 対談集 (中公文庫)

中央公論社 1996-10
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司馬遼太郎の対談集。
30年前、バブルに入りかけの頃の本。


司馬遼太郎の問題意識は、
土地所有の概念というのが日本ではうまく形成されていなくて、
それがために、例えば土地投機のような問題が起こってるんじゃないか。
土地の思想なくしては国は成り立たず、このままでは日本は滅びる。
土地はやっぱり公有にするしかないよね。
という感じのこと。



「公」と「私」というのは光と影のようなもので、
対極に位置しながら、実は連続していて切り離せない。
だから、「私」が何かを所有しているとしても、
そこにはかならず「公」の存在が入ってくる。
所有しているから何をしてもいいんだ、自由なんだ!
というのは未成熟な自由だ。


しかし日本は、天皇と大名という二重支配の中で
「公」が曖昧であり、だから「私」もふらふらと定まらない。

日本では、明治維新まで土地を私有するという概念がない。
大名に与えられるのは、土地所有権ではなく、租税権だけで、
ヨーロッパでは「農民に土地を!」という土地革命が起こったが、
大名がそもそも土地を持っていないから、日本では土地革命を起こらなかった。


しかし、地租改正で意識は真逆に変わる。
お金さえ払えば土地は自分のもので何をしてもいい、
という絶対的な所有が芽生えた。

そして、農地改革で農地が農民に配られ、
土地とともに強すぎる所有意識もまた、民衆に配布される。

かくして、
所有の概念を十分確率しないまま、日本は土地バブルの時代を迎えることになる。
「私」と「私」が重なり合うところに「公」があるが、
肥大化し柔らかさを失った「私」に重なる余地などなく、
ただ擦れ合い、ぶつかり合い、互いに傷付け合う。

30年経って、「私」は変わっただろうか。
「私」は傷つけ合うのをやめただろうか。
そしてその傷は癒えたのだろうか。

ゆっくり考えたい問題だ。




という内容の興味深さはあるけど、
でも俺はこの本そんなに好きじゃない。
その理由はふたつある。


ひとつめは、
司馬遼太郎のまなざしの温度。

この本の中で司馬は繰り返し
「このままでは日本は滅びる」
という言葉を使う。


滅びるとしたらなんなのか。
司馬は、日本の過去に目を凝らし、
滅びたり、滅びそうになる人々を、その愚かさも含めて、
温かみを持って描いてきた。

なのに、現代人を見る時のまなざしはどこか冷たい。
いや、冷たいというかはわからない。
自分が今生きるこの世だからこそ、
滅びてほしくない、と思うし、だからこそ厳しい言葉を投げかけるのかもしれない。

けれど、たとえ滅びるとしても、
みんなが厳しい言葉を投げかけるとしても、
せめて司馬遼太郎だけはあの温かい目でいてほしかった。



もうひとつは、視点の偏り。

あるものごとを見る時に、
時間的な視点と空間的な視点があって、
歴史学と地理学は相互に関連し合うはずなのに、
前者は重視され、後者は軽視されて来た。
と、この次に読もうとしてる本

ポストモダン地理学―批判的社会理論における空間の位相ポストモダン地理学―批判的社会理論における空間の位相
Edward W. Soja

青土社 2003-06
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の前書きに書いてある。

司馬遼太郎は歴史小説家なので、
まあその視点が歴史に偏るのは仕方ないかなとは思うけど、
でも、小説の中ではその時代の地理的な説明も出てくるし、
何よりの対談では「土地」という空間的なものを問題にしている。
なのに、日本の統治システムの変遷という、時間的なことしか言わなくて、
それは確かに深い洞察をしているし、納得できるけれど、
その一方で、この議論ではなにか足りない気がしてしまう。
空間的な議論が何なのか、ぜんぜんイメージ湧かないけれども。


まあおもしろい本だった。
日本の土地所有についてここまで考察した人は少ないと思う。
でも、司馬遼太郎だからと期待しすぎるとちょっとがっかりするかも。