音がちっちゃいな、
と思って音を上げた後、
下げるのを忘れてて別の曲を聴くと
音がでっかくてびっくりしてヘッドフォンを外す。
という経験はありませんか。
俺はしょっちゅう。
この場合、悪いのは、
音がちっちゃい方なのか、
音がでっかい方なのか。
俺の耳に直接的に被害を与えたのは
音量がでっかい曲の方だけれど、
その被害を増幅させたのは、
俺に音量を上げさせた音量ちっちゃい曲の方だ。
それは、善意に隠された悪意。
「あなたの耳を気遣っています」という風を装いながら、
しかし、そのあと俺の耳がどんな目に遭うか、
想像力を働かせることをしないという怠惰。
アメリカの食料援助によって、
戦後の日本のコメ農業がだんだんやせ細っていったように、
そうして俺の聴力はだんだんやせ細ってゆく。
僕のやさしさもだんだん齢をとる。
オートボリュームもうちょっと進化しないかな。
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