2011年8月15日月曜日

ロンドンの暴動と英インディレーベルの未来

LabelLove:暴動で傷ついたレーベルを救え(Time Out Tokyo)
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/4693


ロンドンの暴動で8月8日夜、PIASというインディ・ミュージック最大の流通業者の倉庫が、燃えた。
PIASの顧客である165のインディーレーベルの在庫が消失した。

例えば、
Warp(Aphex Twin、Battles、Flying Lotusなどが所属)は21年分の在庫を失った。
Ninja Tune(Coldcut、Kid Koalaなど)は12万枚のレコードを失った。


他にも、被害を受けたレーベルには、

XL Recordings(Radiohead、The xx、Vampire Weekendなど)
Domino Records(Arctic Monkeys、Franz Ferdinandなど)
FatCat Records(Múm、Max Richterなど)

など有名なところも並んでいる。


でももっと深刻なのは弱小レーベルだ、とThe Guardianの記事は言う。

インディーレーベルはCDよりもレコードを重視していることが多い。
レコードの原価はCDの約7倍する。
しかも、販売規模が小さいからCDもレコードも1枚あたりの単価が高くなる。
そうしたレコードやCDをストックして細々と売ることで経営を成り立たせていたのが、
売られないままに焼けてしまったのだ。
打撃は大きい。

しかも、PIASが焼けたということは流通網を失ったということだ。
今再販したからといって、すぐに売れるわけではない。
当面の資金繰りをどうするかという重い難問がのしかかる。


ひょっとするとこのせいでレーベルが大量に潰れる。
レーベルがなくては、
無名の音楽は、無名のままだ。
インターネットが発達したとはいえ、
無名の音楽を世界に紹介し、音楽シーンをつくるのは、
インディレーベルが大きな役割を果たしている。


このままでは、
イギリスの音楽の未来が、
世界の音楽シーンが、
危ない。


なんて言われても、
いつもの俺なら「ふーん、だから?」とか思ってるけど、
ふと自分のiPodを覗くと、
入っている曲の半分以上はPIAS炎上で影響を受けたレーベルのものだった。
自分の半身が焼かれているようで、身悶えする。
まさか遠くロンドンで起こったことが、
こんなにも自分に関係しているなんて。

音楽に何度救われたことか、わからない。
たまには、できるなら、俺が音楽を救いたい。
音楽のために、できることをしたい。


冒頭のタイムアウトトーキョーの記事には、
そうしたレーベルを救うため「LabelLove」というチャリティーレーベルが立ち上がった、と載っている。
俺にできることは、このレーベルに寄付したり、
被害を受けたレーベルの音楽を直接買ったりすることだ、という。

買おう。あんまお金ないけど。
と思ってとりあえず、Ninja tuneのColdcutの曲を買ってみた。

↓これ。

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