2013年6月6日木曜日

音楽の趣味が合う友達がなかなかいないことについての俺なりの理解

音楽はひととひとを繋ぐ、とひとは言う。

ひとって誰だよ、実在の人物しか私は信じない、と言うひとがいるなら、
俺が言う、ということにしたっていい。
たとえ俺が実在の人物でなかったとしても、
音楽はひととひとを繋ぐ、という事実は間違いなく実在する。



実感として俺は、
音楽の趣味が合う人ならば、
どんなクズ人間でも友達になれる気がする。

なんでって、たぶん向こうもそう思ってるから。

音楽の趣味が合う人ならきっと、
俺みたいなクズ人間とでも友達になってくれるから。

こんなクズみたいな人間と、音楽の趣味が合うという一点だけで友達になってくれる人なら、
俺はたぶんその人がどんなにクズ人間でも許せてしまうし、
友達になれてしまう気がする。

理屈ではない、アイコンタクトのような友情で繋がれる気がする。

だから、音楽の趣味が合う人はそんじょそこらにはいない。
いやだってあれじゃない?、
うっかり音楽の趣味が合ったばっかりに、
こんなクズ人間と友達にならなあかんとかいややん。

好きなバンドが2、3かぶったところで、
いやー、でも俺はこの曲のこの部分が好きなんだよね、
え、ごめんこの音あんま好きじゃなかった?、そっかー
とか言って音楽の趣味の合わなさを浮き彫りにしていくことで、
音楽の趣味が合ってしまう、という事態を回避できる。

みんなあんま気づいてないけど、たいがいの宿命とか運命とかは、
自分の意志で回避できる。
ずるく賢く、選び取ることができる。

そういうこと。

だから俺は、
音楽の趣味すら合わないのに、
俺と友達でいてくれる友達に感謝している。



ほんと考えてみたら不思議で、
音楽の趣味が合わない以上、
友達でいる必要なんてないのに。
友達でいるかどうかはぜんぜん自分で選べるのに。
にもかかわらず、こんな俺と友達でいてくれる友達にとても感謝している。

音楽はひととひとを繋ぐけれど、
「音楽はひととひとを繋ぐ」という事実が人を繋ぎとめるわけじゃない。


別にありがとうとか言わないけど。
これからもたぶん音楽の趣味が合わなくてさみしいけど。
なんかそういうことを思った。

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