某渡辺さんが当選したとか。
そんなことはどうでもよくて、
このニュースがシェアされまくっていたことに俺はため息をついた。
若者の投票率が1%下がると13万5千円損 東北大学院教授が試算 - http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/20/voter_turnout_n_3627270.html
なるほどたしかに、これはつぶやきたくなる。このキャッチーさは魅力的すぎる。
「若者が選挙に行けば日本は変わる」みたいなことを言ってる人は、
我が意を得たりとリツイートしたくなる。
もとのプレスリリースなんて読んでないし、
中で語られている統計的なことなんてましてや読んでない(これは俺も人のこと言えない。。笑)けど、
ドヤ顔でシェアしたくなる。
でもちょっと目を他に向けると、
そんなことはないぞと言ってる人がいる。
今話題の東北大学プレスリリース「若年世代は1%の投票棄権でおよそ13万5千円の損!?」-年齢別投票率の違いが世代間の格差を拡大している可能性-の主張が、変数がトレンドをシェアしている結果の疑似相関ではないかという指摘を検証してみました。http://t.co/zcTHcU6w7U
— T.I. (@txpolisci) July 16, 2013
ここで言われているのは、
そりゃ投票率は年々下がってるし、
財政が火の車だから国債発行額は年々上がってるし、
高齢化で社会保障給付の差は年々広がってるし、
一見関係あるように見えちゃいますよね、
でも実は気のせいです。という話。
↓疑似相関の説明はこのへんが分かりやすそう
統計的消去で擬似相関を見抜こう! – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/381597
はっきりいって、俺も統計の知識がないから、
どっちが正しいとかわからない。
わからないけど、たぶん大学でちょっとそういうこと習ったひとなら、
疑似相関の可能性があることくらい頭に浮かんでもいいのに、
「これ、ほんとかな」とかつぶやいてもいいのに、
タイトルだけ見て何も考えずにこのニュースをシェアしている。
けっきょくそうやって、
見たいものだけしか見ないんだな、と思った。
「あなたは損をしている、だから選挙に行くべきだ」という黄金の方程式を強化するものなら、
それが嘘でもほんとでも、キャッチーならどうでもいいんだな、と思った。
キャッチーさは正義、みたいな、
そういうノリが、今回のネット選挙のやなとこであり、ネットのやなとこだな、と思った。
ほんとのことにしか興味がない。
選挙の勝ち負けなんかよりも、ひとを騙してまで上げる投票率よりも、
大事なことがきっとあると思う。
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