2016年7月2日土曜日

変わらないのは味か俺の舌か、あるいはそんなものはこの世のどこにもないのか

よく行く担々麺屋があるけど、行くたびに味が変わる気がする。
別に大した店ではなくてただのチェーンなので、毎日食材の状態に合わせて味を変えているなんていう技巧派ではないと思う(偏見)。で、ふと、

(実は味は変わってなくて、俺の味感の方が安定していないだけなんじゃないだろうか)

という疑念に行き着く。



「変わらない味」というものがあるとして、なぜ俺はそれを味わいに行くのだろう。「変わらない味」が変わらないことを確かめたいんじゃなくて、「変わらない味」が変わらないと確かめられる自分の変わらなさを確かめたいんじゃないだろうか。何もかもが変わっていくこの諸行無常の世の中で、確かに変わらないものがあるんだと信じたいんじゃないだろうか。

とか思ったけど、その店に行く動機は単純で「辛ければなんでもいい」というものなので、別に味が変わってようがどうでもよかったんだった。なにそれつまんない。

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