2010年12月27日月曜日

たまには日記。

端的に言うと、今年は、
失恋の年だった。


好きなひとにふられ、
タイと研究にふられ、
古巣にふられた。
つながるってそんなにうまくいくことじゃないねんな、と思った。

冬だから、寒さに寂しさが増幅されて、
いきおいそう感じてしまうだけなのかもしれない。

でも、寂しいとか寂しくないとかそういうことじゃない。
とかいうよくわからない言葉で強がってみたいけど、
やっば寂しいな、と思う。


思い返せば俺は、違う舞台に上がるたびに人間関係をリセットしてきた。
中学から高校、高校から大学、そしてサークルの引退。
すごく狭い世界で生きてきたから、
その世界同士がつながってるなんて、信じなかった。
茶番劇だと思った。
中学には中学の、
高校には高校の、
サークルにはサークルの、
つながらず交わらない世界がそれぞれあった。

というと、社会かなにかが悪いみたいな感じがするけど、
悪いのは俺だ。
俺が逃げていたからつながらなかった。
何から逃げているのか、そのときはあんまりわからなかったけど。


「百万円と苦虫女」という映画で、
百万円を貯めては居場所を転々と変える主人公(蒼井優)が、
「自分探しみたいなものですか?」と問われるシーンがある。
主人公は、いえ、と答える。


むしろ、探したくないんです。探さなくたって、嫌でもここにいますから。逃げてるんです。

と、彼女は言う。
全力で「じぶん」から逃げているのだと。

それでも、最後には追い付かれてしまう。
自分でも知らなかった「じぶん」を見てくれていたひとがいて、
逃げ切れなくなる。

俺は、あの場面を思い出すたびうるっとくる。
どんなに世界を閉ざそうとしても、
いろんなひとの優しさとか想いに支えられて生きているのだと、思い知らされる。


「じぶん」から逃げるというのは、
そういう、優しさとか想いから逃げることだ。
逃げ続けてきた俺自身がそうであるように。


そして、ここにきて、
「じぶん」から逃げられなくなってきているな、と思ったりする。
という言い方をするとまた、社会か何かのせいな感じがするけど、
そこそこ俺のせい、というか、おかげ、なんじゃないだろうか。
もっと単刀直入に言うと、俺、今年はそこそこ逃げなかったんじゃない?
逃げ腰だけど、たまには逃げずに踏みとどまれたんじゃない?

だからいろいろ失恋したし、
寂しいなんて思うし、
それはそれでぜんぜんダメだったけど、でも、がんばったよ俺は。
ぜんぜん大したことないけど、がんばってたよ。
と、親バカな気持ちで誉めてあげたい。


いろいろ繋がらない。

ひとの想いも、
いろんな活動も、
夢とか未来とかも、
まるでうまくつながらない。
こんがらがって見失いそうになる。

それでも、投げ捨ててしまわずに、来年につなげたい。
寂しいって思うのは進歩だ。
つながらないことを素直に悔しがれたから。


「じぶん」を、来年につなげよう。
来年もこんがらがってもがこう。

いい年になりますように!

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