ちょっと前にダークナイト・ライジングを観てきて思ったことメモ。
そろそろネタバレしてもいいやんな…?笑
映画自体観るの何年ぶり?って感じなので割と的外れかも。
ヒーローもののリメイクって要は何かというと、
原作になかったディテールを拾っていくことだとざっくりぼんやり偏見を俺は持ってる。
ヒーローだって悩むし、
ヒーローだって敗けるし、
ヒーローだって恋をするし、
ヒーローだってうんぬんかんぬん。
まとめて言えば、
ヒーローだって人間なんだよ(人間じゃない場合もあるけど)、
みたいなことを、言いたいんでしょ。
これは、村上春樹が「アンダーグラウンド」でやろうとしてたこととか、
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宮本常一が一生涯をかけてやってたこととか、
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そういうのと似ている。
「ヒーロー」だとか「被害者」だとか「民衆」だとか、
そういうラベル付けをされてのっぺらぼうになった人の、
表情を取り戻す。
そういう闘いを、あの人達はしているのだと俺は理解している。
で、クリストファー・ノーランはけっこう善戦しているように見えたけど、
最後に敗けてしまう。
それが悔しくて、思わず泣きそうになった。ほんと。
バットマンは、死んだけど実は生きてた、みたいな結末になるのだけど、
結局、ヒーローは三作分ももがいても、
人間らしい生活をするにはいっぺん死ぬことが必要なんだ。
けっきょくヒーローはヒーローで、人間は人間で、
その越えられない溝の深さに、
なーんだやっぱり、と、思った。苦笑した。
ひとはいつか死ぬという事実と同じくらい当たり前だけど、
物語にはいつか終わりがあって。
ある物語は突然別の物語にはなれないし、
なるにはいったん終わらないといけなくて。
ざっくりぼんやり悲しかった。
なんかそんな感じだった。
(たぶん半年後くらいにこの文章読んでも何のことだか思い出せないんだろうな。。)
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