2010年9月8日水曜日

ほほえみの国、に来てしまったわたし、のほほえましい日々 その2

基本的に、
すべてのハッピーな人間は、敵だと思っている。

なにに、
カオサン通りにいると、
幸せに生きてる感じのバックパッカーによく話しかけられる。
で、あげくの果てに、
「バンコクに3週間? 飽きない?」とかいわれるけど、

俺は飽きるほどバンコクにいるために、いろんなことをすっぽかしてまでここにいるんです。

自分の未来を、穴が開くほど見つめないといけないんです。


とか言って、
じゃあ何か大したことしてるのかというとそんなことはなくて、
まだタイ政府の人と開発コンサルの人にあって話を聞いただけで、
あまりに密度の低い日々を送ってる気がする。研究的には。

今日一日、船に乗って川から街を眺めてみたけど、
なんかイマイチよくわからない。
川沿いにずっと堤防(といっても道路からの高さは1mくらいの壁)があって、
人と水の関わりは見えてこない。
10年前にはまだ堤防がなくて、そのときならまだわかったのかな。

でも、考えてみれば、わかるための知識を俺は持っていない。
農学部だったから、それが農村なら多少はわかる。たぶん。
けれど、年は俺にとって未知の領域だ。
いつも都市に暮らしてるのに。

建物のことも、
道路のことも、
地理学のことも、
空間論のことも、
タイ語も、
俺はぜんぜん知らない。

まるで自分の知らなさを知るためにここに来たみたいで、
なんかやだ。
「自分の足りないところを知れてよかったです」
なんていうのは、ハッピーな人の言葉で、
俺はそんなこと、口が裂けても言わない。
とかいって帰ったらうっかり言ってしまうんだろうな。



あーあ。
バンコクはもう飽きた。
ひとに言われなくても分かってる。
もう飽き飽きしてる。


ただ観光するだけなら、
もう飽きてしまったんだ。


でも、知りたいことがある。
うわべを撫でるだけでは見えないものを見たい。
飽きるほどここにいてその先に、何があるのか、知りたい。

バンコク滞在ももうすぐ折り返しだ。

1 件のコメント:

YoRi さんのコメント...

Mahasawat Canal 、素敵な場所でした!