2010年9月13日月曜日

ほほえみの国、に来てしまったわたし、のほほえましい日々 その3

カオサンを出ます。
9月19日までに。



9月19日。
なんの日か知ってる?
4年前、タクシン元首相がクーデターで失脚した日だ。

以来、ニュースでも報道されているように、
タクシン派と政府の間でたびたび衝突が起きている。
今年も、4ヶ月前にはタクシン派が市内の一角を占拠、
軍と衝突して、約90人が死亡、約1800人が負傷した。
ロイター通信のカメラマンの村本博之さんも命を落とした。
そして、それはカオサン通りの入り口付近だという。

カオサン通りの近くには、
民主記念塔というモニュメントがある。
1932年、タイが絶対君主制から立憲君主制に変わったことを記念して立てた、タイの民主主義のシンボルだ。
いままでの反政府デモの犠牲者が祭られているという。
民主主義は、血を吸ってできあがる。

まあとにかく、ここは民主主義の象徴で、
民主主義を求めて、ここに人は集う。
たぶん、9月19日も。

と、友達の友達のタイ人にいわれた。

彼はほぼ毎日のようにバンコクを案内してくれて、
ほほえみの国にふさわしいスマイルの持ち主で、
おとつい爆弾が見つかったこととか言っても、
「ああ、大丈夫大丈夫(微笑)」と答えるけど、
9月19日だけは、
「外に出ないほうがいい、できれば泊まる場所を変えたほうがいい」
と言う。
なので、おとなしく移動することにした。


俺はいま、
4ヶ月前に90人が死んだ場所に立っている。
その事実以外なにも知らず、
何もないことを祈るだけしかできずに。

過去を覆すこともできず、
未来に手を出すこともできない、
そんな無力を味わいながら。




…なんかもはや、
ほほえましい路線を捨てた感があるこのシリーズ。。
まあ笑えない感じに書いたけど、
危ないかもしれないので念のため場所を変える、
というだけのビビリな日記でした(微笑)。

でも、最近爆弾が見つかってることとか、
治安部隊が19日に向けて警戒を強めてるのはほんとなので、
もしもその時期、バンコクに旅行してる友達がいれば、
カオサンは危ないかも、ということを一応伝えてあげてください!

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