2011年1月23日日曜日

BBCが原爆を笑いのネタにしたという話。

こんなことしてる場合じゃないけど。。
でもちゃんとまとめといた方がいいと思ったので書きます。




↓このブログに発言が訳されています。
http://blog.goo.ne.jp/mithrandir9/e/5d8249376ac2592288a873dcbf11e412


昨日ぐらいから、特にネットを中心にBBCのコメディー番組で、
二重被爆者である山口さんを笑いのネタにしたことに対し、
非難の声がたくさん上がっている。

でも、その中に、
元の映像を見た人がどれくらいいて、
しかもその英語が全部聞き取れて、
さらにはイギリスの笑いの文脈が分かってしまう、
というひとはどれくらいいるんだろう。


かくいう俺も、
元の映像を見ただけで、英語もイギリスの笑いもよくわからない。
けれど、笑いの文脈は世界で全然違うことはわかる。


BBCの番組は、
確かに山口さんを笑いのタネにしたけど、
山口さんのことを笑っていたんじゃない。
この微妙な、けれど重要な違いを見落としてはいけない。




ネット上に出回っている意見を並べると、

・まず前提として、山口さんのことを笑いの場で取り上げたのは不謹慎。それはダメ。
・もっと前提として、イギリスのジョークは超ブラックで、しかもその矛先はこういう微妙な事柄にも等しく向けられる。笑いの文化が日本とは違う。
・「lucky」「unlucky」のニュアンスは、カタカナ語の「ラッキー」「アンラッキー」みたいに軽いものじゃない。
・編集で入れられてる笑い声は不適切。
・回答者の回答も一部不適切(「the glass half empty or half full」の辺)
・でも、少なくとも司会者が山口さんを軽く扱っていることはない。回答者も、神妙にしゃべっている。
・「原爆の次の日も鉄道が動いていた」の辺で笑ったのは、よく止まるイギリスの鉄道のことを笑っていただけ。そこから後半盛り上がったのは、イギリスの鉄道という、別の話題で笑っていたのであって、山口さんを笑ったのでも日本を笑ったのでもない。(それでも、原爆に強い拒否感がある人にとっては、原爆という深刻な話題から軽い話題に移れるのが理解できないのかも知れない)

みたいな感じかなー。
言葉足らずな感じもありますが。。

まあ、詳細も、向こうの文化も知ろうとしないのに、
頭ごなしに批判するのはおかしいということ。
日本の被爆者の想いがこんなに知れていないのは、悔しいけど。


↓あと、いずれ消されると思うけど、それを報道したNHK映像はこれ。

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