2008年12月15日月曜日

CAPTCHAは死んだ。

CAPTCHAって知ってる?

CAPTCHA =
Completely Automated Public Turing Test to tell Computers and Humans Apart(コンピュータと人間を判別する完全自動化公開チューリングテスト)

なんか難しそう。

簡単に言うと、
何かのウェブサービスにアカウント登録をするときに出てくる、「上の画像に表示されている文字を入れてください」みたいな仕掛けのことらしい。

横線が入れられたり、ぐにゃっと曲げられたり、いろいろ加工された画像からからでも人間の視覚は瞬時に文字を判別できる。

さすが人間の目。
機械なんて目ではない。

と思っていたら。


スパム業者に組織的に悪用されるGmail、Yahoo、Hotmail
http://japan.zdnet.com/sp/feature/07zeroday/story/0,3800083088,20385305,00.htm

Gmail, Yahoo and Hotmail’s CAPTCHA broken by spammers (英語)
http://blogs.zdnet.com/security/?p=1418

後者の記事によると、
すでに実験によって
GmailのCAPTCHAを90%
Yahoo!のCAPTCHAを58%
HotmailのCAPTCHAを92%
の確率で突破するプログラムをつくることに成功したという。


機械を人間に似せようとするひとと
機械と人間を見分けようとするひとのいたちごっこは
実は単純に言うと、人間と人間の追いかけ合いにすぎない。
それは、まるで戦争だ。
機械は、人の欲望を感情を、ただ伝えるにすぎない。

たとえば憎しみはときに、銃弾という形で具現化し、ひとの命を奪う。銃が悪いのではなく、人が悪いのだ。という理論。
そんな言い訳には賛成できないが、
ともかくCAPTCHAを巡ってもまた熾烈な争いがあり、
果たしてCAPTCHAは死んだのだ。

それはつまり、どういうことか。

それは、大量のアカウントを機械的に生成できるということ。
実際、アカウントの叩き売りがされている。
例えば以下のサイトでは、1000アカウントが1000円以下で売られている。(1kは、1000という意味)



こんなに大量のメールアドレスを必要とするのは誰なのか。

ひとつしかない。

スパム業者だ。


匿名性の陰から迷惑メールを送りつづける。
人の心の隙をつく、
すきま風のように吹き込みお金をさらっていく、
そんな最強のスキマ産業、スパム業界。
それで成り立つ裏の経済が、確かにある。

世界は俺の知らないところで動いている。

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