2009年11月7日土曜日

Kraftwerk

最近、Kraftwerkばっかり聞いてる。
結成40年を越えている怪物バンド。

名前は知ってたけどずっと聴いたことはなかった。
↓でも先日ふとYoutubeでこれを見つけて、心が鷲掴みにされた。



Wikipediaには、
初期の実験的アルバム以降の彼等の作品は各アルバムごとに明確なコンセプトが提示されており、その主題も「高速道路」「放射能」「鉄道」「ロボット」「コンピュータ」など、従来のバンドが取り上げなかった無機的なものが多い。
と書いてあるけど、
その誰も取り上げないものを取り上げる勇気と、
無機質なものを無機質な音で描写するテクニックが恐ろしい。

テクノロジーは魅力的だけど、時にひとを中毒にする。
そういう「妖しさ」が、
魅力的だけれど毒のある音によって丁寧に描かれている。

それはなんだかひねくれていて、不思議な感覚だ。
Kraftwerkの曲は魅力だけど、
それに描かれているものは魅力的じゃない。
もっと具体的に言うとたとえば、
「Radio Activity」という曲は小一時間リピートしていたいくらい好きだけど、
放射能そのものには、なるべく近寄りたくない。
そんな、ハトに豆鉄砲みたいな感じ。


そういう不一致を、意図的につくり出してるのがKraftwerkのすごいところだと思う。
それはプレゼンテーションの妙だ。
例えば、曲名をもっと別の名前にして、
後ろに何も映像を流さなければ、
放射能を連想することはなくて、
不思議な感じになることもない。


そういう、一級のひねくれ方を身につけたいな、
と思った。

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