http://www.nhk.or.jp/news/html/20110218/t10014141891000.html
シーシェパードのせいで、
調査捕鯨が中止になるという。
捕鯨の話はよくわからない部分が多い。
特に、数字の話がよくわからない。
3月中旬頃までをめどにミンククジラなどおよそ850頭の捕獲を目指していました。
とかって書いてあるけど、
統計的にどうとかあんまわからんけど、
850頭って、多いの少ないの?
日本捕鯨協会は「いやいや、ぜんぜん適正ですよ。もっと獲れたらそりゃうれしいですけど」みたいなことを言ってる。
反対派の言い分(例えば:http://chikyu-to-umi.com/kkneko/paper.htm)は、もっと効率的に標本をとればぜんぜんこんなに獲る必要はない、という感じ。
うーん、でもぶっちゃけ、
クジラの研究といえば日本だよね、なんて話は聞いたことない。
ほんとにこれだけの数が必要だとしても、
なんかやり方がずさんなんだろうな、とか直感的には思ってしまう。
もうひとつは、税金の話。
捕鯨事業は、2009年の事業仕分けで「廃止」判定が出ているらしい。
しかし、廃止されずに今も続いている。
調査捕鯨を行なっている日本鯨類研究所の平成21年度収支報告書を見てみると、
(ところでこれ、なんで事業年度が10月から9月なの?)
※単位は円
会 費 収 入 103,780,000
副 産 物 収 入 5,780,280,000
国 庫 補 助 金 収 入 794,662,000
調 査 受 託 収 入 404,206,000
借 入 金 収 入 3,698,000,000
基 本 財 産 利 息 収 入 1,420,000
雑 収 入 5,500,000
繰 入 金 収 入 1,379,000,000
D N A 登 録 収 入 14,000,000
受 託 収 入 877,000
特 別 基 金 繰 入 額 327,000,000
当 期 収 入 合 計(A) 12,181,725,000
副産物収入が、鯨肉を売ったお金。
このうち、国庫補助金収入と調査委託収入が、
たぶん国からくるお金。
合わせて11億円ちょい。
これって多いの少ないの?
収入合計が121億円だから、そんな大したことない額?
ちなみに、支出に眼を向けると
役員退職給与引当預金支出 6,248,000
職員退職給与引当預金支出 24,325,000
日本鯨類研究所は、水産庁の天下り先になってるらしい。
この収支報告によると、毎年3000万円くらいが退職金とかの積み立てにいってる。
でも、これくらいならそんな多くない、の?
給与規定とかを見ると、
非常勤で1050万円もらってる理事が9人いる。
これって多いの、少ないの?
なんかそのへんの数字の平衡感覚が俺にはなくて、
どう言っていいものかよくわからない。
なんかでも、ほんとに闘わなくてはいけない相手は、
シーシェパードとかじゃなくて、日本の中にいる気がする。
2 件のコメント:
こんにちは。初コメントです。
僕も捕鯨についてよくわからん部分が多いような気がしてます。別に捕獲するな、とかそういう軸とは別に。
そもそも鯨の数自体が多くなったのか、適正数に戻ったのか、そういう観点の議論がないし。一方で、研究成果として調査捕鯨を元としたドキュメントがでているのか?という疑問も湧いたりして。生態調査とか、どうなっているんでしょうねぇ。
ビリーのコメント、なぜかスパムになってた。なんでやろう?w
調査結果が出てるのかというと、まあ査読付き雑誌への論文も定期的にあるみたい。Natureとかも。
http://www.icrwhale.org/JARPA91paperJp.htm
http://www.icrwhale.org/JARPNpaperJp.htm
でも、ビリーがいってるように生態調査のこととか全然言われてないし、
少なくとも、こんだけ税金を投入したなりの調査成果が国民に還元されてるかというと、そんなことない気がしています。
クジラ食べれるっていうのは、「調査」の成果じゃないもんね。しかもお金払って食べるもんね。
もっと「調査」の意義が知りたいと思うのです。
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