2009年2月27日金曜日

グーグルとグローバリゼーション

日本書籍出版協会、グーグル書籍検索問題に関して解説と翻訳文をサイトに掲載
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20388995,00.htm


Googleが無断で本の内容をデジタル化して検索できるようにして、
著作権協会と作家が怒ってたらしい。
で、それが和解したという話。
知らなかったけど。

最近のGoogleは拙速というかなんというか。
Street Viewで世間の反感を買ったことは記憶に新しい。
「プライバシー」と「著作権」は、触れてはならない聖域だ。


話は戻って、なぜその問題に日本書籍出版協会が解説するのか。
アメリカの問題やん。
と思いきやそんなことはない。
以下の3つの事実を考えてみればわかる。

・日本人が持つ著作権は、アメリカではアメリカの制度によって管理される。
・Googleはアメリカの企業である。
・世界中のみんながGoogleを使う。

つまり、世界中が使うものなのにアメリカに強く左右されるということで、
日本の著作権者も、指をくわえて見ているわけにはいかない。


自分の世界が、自分の力の及ばないところで振り回されている感覚。
こういうのを指して、グローバリゼーションと呼ぶんだなー。とか思う。


同じような問題が、例えばグーグル八分と呼ばれる問題で起こっていたりする。これは、グーグルの検索結果から特定のサイトが意図的に抹消されることを指す言葉だ。
世界中の多くの人がグーグルを使うから、グーグルに表示されないと、サイトは存在していても社会的に「消滅した」とさえ言える。

例えば、アメリカ以外の国のサイトがアメリカにとって何かまずいことを書いていたとき、アメリカがそのサイトの会社に削除要求を出すことは困難だが、グーグルに「このページ、八分っといて」と言うことは比較的たやすい。
そのための言い訳ならいろいろある。米国愛国者法(「テロとの戦い」)、デジタルミレニアム著作権法(「著作権保護」)などなど。


世界とつながることはわくわくするけれど、時に牙を剥くことを忘れてはいけない。

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