マユゲは太いけど。
でもイスラム圏に行くからと思って、1週間くらい必死にのばした。
のばしてもたかが知れてるけど。
ヒゲとイスラム教が関係あるのかって?
Wikipediaを見るとちゃんとほら、
イスラム教圏では鬚を生やしていない男性は一人前と見られない(髭のない成人男性は同性愛者と異教徒だけである)(髭 - Wikipedia)
って書いてあるし。
と思って身構えて髭を構えてトルコに臨んだものの、
トルコ人は意外と髭をはやしていなくて、ショックだった。
逆カルチャーショックというか。
でもやっぱりその中でも、ヒゲをはやしている人もいて、
そのヒゲ具合がカッコいいなーと思った。
トルコ人は、別れのあいさつでハグをする。
ハグで顔をこすり合わせる時に、ヒゲがちくちく痛い。
その摩擦感はさながら、別れる心の痛さだ。
そういう表現力が、ヒゲの機能性が、
俺の貧弱なヒゲにはマネできない。
では日本人は別れの寂しさを心の痛みを、どう表現するのか。
In your country, what do you do when you say goodbye?
と聞かれたけど、俺にはよくわからなかった。
はにかむ。
泣く。
手を振り合う。
日本にはたぶん、これが正しいと断言できる作法はない。
少なくとも日本人はヒゲをうまく使うすべを知らない。
日本人にヒゲはいらない。
帰ってきてヒゲを剃った。
さよなら、ヒゲ。
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