2009年9月23日水曜日

人生の一里塚

ついにここまできたか。

きのう俺は、人生の一里塚をひとつ通過した。



水都大阪かえっこ屋に橋本知事、嘉田知事とかがきていた。
人だかりをよそ目に、しかし俺は子どもの相手をする。
かえっこ屋では、いらなくなったおもちゃを持ってくるか、お手伝いをしてくれると「カエルポイント」という世界共通のポイントがもらえる。
カエルポイントはおもちゃと交換できるから、会場はお手伝いをしたい子どもで溢れている。
でも手伝ってもらうことってそんなにないので、ときに需要と供給のバランスは崩壊し、失業率が急上昇する。

という事態はあんまりないけど。でもなんとかして雇用創出の施策を打ち出さないといけなくて、スタッフは大変だ。
こどもニューディール政策、みたいな。




話がそれた。
シュールでごめんなさい。

とにかく俺たちスタッフの仕事は、こどもに仕事を教えることと、がんばった分だけポイントをあげることだ。
でも、スタッフはいろんな場所を行ったり来たりしていて、そこにいる子どもがいつから働いているのかわからなかったりする。
そんな時はこどもに自己申告させる。

「どれくらいがんばった?」
「何ポイントほしい?」

みたいな感じで聞いてみて。

そして俺は、そんな感じで

「いつから働いてる?」

と小1くらいの女の子に尋ねてみる。
するとその子は

「はじめから」

と答えた。

はじめって??
かえっこバザールが始まったのはもう2時間前なので、そんな前から働いてるのか!
こいつすげー!

これはめっちゃポイントあげよう。と思ったけど、念のため、

「はじめっていつ?」

と聞いてみる。
すると、

「おっちゃんが来たとき」

という答えが返ってきた。
あ、橋本知事が来た時か。
なんや、まだ15分くらいしか働いてないのか。

「おっちゃんって誰なん? 橋本知事?」

と聞いたら、その子は首を横に振る。
あれっ?

「じゃあおっちゃんって誰なん?」

と尋ねると、その子はゆっくり指を挙げ、
「おっちゃん」を指差した。
おっちゃんとは果たして誰なのか。
俺はゆっくりその指の先を確かめる。

それは驚きの人物だった。

なんと
「おっちゃん」は
俺だったのだ。


えっ???


おっちゃんが俺ということは、
言い換えるとつまりそれは、
俺はおっちゃんなわけで、
あ、そうか俺ってそうだったのか。


ちょっとショックだった。


初「おっちゃん」という通過儀礼。
男なら誰もが通過する人生の一里塚だ。
そんなわけで、俺はもうおっちゃんです(笑)。

おっちゃんは今日も水都に行ってきます。
おっちゃんだからそろそろ体がしんどいけれど。

0 件のコメント: