2010年3月7日日曜日

別れたくないから会いたくない。という嘘。(恋愛の話じゃないよ笑)

ひとと別れる時は、
もう二度と会えないことを頭の片隅に置いている気がする。

「行ってきます」と言って朝に家を出る時も、
「またあした」と言って研究室から帰る時も、
「まあ来年も会おうぜ」とか言って同窓会が終わる時も。

いつもと変わらないように、たわいのない話をして、
いつもと変わらないように、笑い合って。
でもどっかで、「いつも」はもう来ないかも知れないとも思う。
そう思っていることに自分でも気付かないほど仄かな、
まるでノイズのような妄想を抱えて、
俺はひとと会っているんだ。たぶん。


なんだか最近、そのノイズが濃くなって、
別れを言うために人と会ってる気がしてきて、
もっと悪い言い方をするなら、
「もう会うこともないよね」と宣告しに行っているような気がしてきて、
そんな自分に嫌気が差してしまう。
生きてさえいれば、会おうと思えば会えるのに。


考えてみれば、
会って、何かして、別れてという三つがセットになって、
「会う」という言葉でひとくくりにされる。
会うことも、別れることも、
どこに力点を置くかという違いでしかない。

それは車輪のようにくるくる回る。

別れるために会って
また会うために別れて、
会って別れて、別れて会って。

そのリズム感が大事なんだ。
自転車を漕ぐように、
テンポ良くないと、車輪は回らない。
勢い良く別れないと、また会えない。



俺は、けれど、別れることに力みすぎてぎこちない。
「いい別れ」を意識しすぎてしまって、
結局なんとなくしか別れられない。

(飲み会の締めとか俺に振ったらあかんよ!笑)

果たしてそれは、
別れることからも、
また会うことからも、
逃げているんだな、と思う。

つまり俺は、人間関係から逃げている。
ひとと会いたくない自分を直視したくなくて、
ますますひとと会いたくなくなる。

ありがちな負の循環。
抜け出すためには無理にでもひとと会うしかない。
抜け出せるかな。

0 件のコメント: