2009年1月5日月曜日

ふゆ

Bank Bandの「はるまついぶき」を聴いた。

自分がなぜ冬が好きなのか、
わかった気がした。


「はるまついぶき」は新潟・中越沖地震の復興支援のためにつくられたチャリティーソングだ。
櫻井和寿は、ap bank fes '08でこの曲をこう語った。


当然、「雪」というのは雪のことではないし、
「春」というのは春のことではないです。
いまこうやって、幸せな夏を迎えられたことを感謝するとともに、
どこかで、冬を過ごしているひとを思いつつ、
この曲を歌いたいと思います。



どこかで、冬を過ごしているひと。

に、自分がなるときだってある。

季節が移ろうのと同じように、
俺らの心も春夏秋冬を生きている。

「はるまついぶき」は、
春がやがて必ずやってくるし、
この冬を乗り越えるからこそ強くなれるから、
がんばってね。
みたいな歌だが、

だがしかし。

なるほど、これは心の琴線に触れる名曲だと思うけれど、
春を待つことの、つらさ。
それは想像を絶する。

いつくるかわからない春を待つのなら、
むしろ、冬でも生きていけるような強い心と体になりたい。


だから、
そのために冬にしがみついていたいんだ、俺はきっと。

凍えるような寒さも感じないほどに
心が麻痺してしまえばいいのに。
時間も何もかも凍りついてしまえばいいのに。

ずっと冬ならいいのに。




年が変わっても、
季節は変わらない。

いまは冬だ。

0 件のコメント: