2009年1月26日月曜日

動物の著作権

著作権はなぜ必要なのか。

それは、著作をつくるためには生きなければならず、
生きるためにはお金が必要だからだ。


NO MONEY, NO LIFE

そして、生きるためにお金が必要なのは、
なにも人間だけではない。

水質汚染、
森林伐採、
気候変動、
みたいな四字熟語によって動物が住まう場所は奪われつつあり、
そんな理不尽な世界を生き抜くためにはお金が必要となる。
お金がないと動物は滅びるかもしれない。


するとどうなるのか。


例えば、「世界最速」みたいなのがウリな製品のCMをつくるとする。
プロデューサはしばし悩んだ後、ふと脳神経にアイディアがほとばしる。
「そうだ、チーターを使おう!」
と思った次の瞬間、彼は思い出す。

あ、そっか。
チーターって絶滅したんだっけ。

みたいな、絶望。


チーターが絶滅すると、
当然ながらチーターを使うCMも絶えて滅する。
それがいやなら、金を払えよ。
的な運動が、Animal Copyright(動物の著作権)だ。


2006年、カナダの映像作家、グレゴリー・コルベールはAnimal Copyright Foundationを設立した。
動物を使った広告宣伝を企業が展開する際に媒体購入費の1パーセントを寄付するよう呼びかけている。
参加した企業は、下のマークを広告内で使用できるようになる。




動物から利益を得てる者が、
動物に利益を返すのは当然だろう、みたいな着想。

グレゴリーはすごいと思う。
映像作品も、人柄が伝わってくる。
色彩が抑えられた単調な画面なのに
被写体になっている動物とか人間に対する愛が感じられる。

作品と生き方が連続している。
才能だな、と思った。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ん〜すごいなこの映像。
どうやってこんなもん撮れるのか全く分からんw
てか、かなり趣味の幅広いなw