と、聞かれたらどう答えるだろうか。
俺は最近大好きだ。
MCバトルが。
即興ラップで交互に罵り合うという競技。
ディスるテクニックとかヒップホップの精神とか、俺には正直よくわからないけど、
こんなに、溢れ出るように言葉がでてくるのがうらやましい。言ってる内容はともかくとして。
最近、言葉で悩むことが多くなってきた。
それはきっと日本語が下手になったわけじゃなくて、うまくなったせいで逆にアラが見えるからなのかもしれない。
ここは敬語を使わないといけない、ここはちょっとぼかしておこう、みたいなブレーキがいろいろかかる。加速して行く時代の中にあって、俺のことばを思考をスピードダウンさせる。
でも罵り合うのにはブレーキはいらない。
自分も相手も、会場も音楽も、ただただ加熱していく。
そういう高揚感に身を置けるのは、幸せなことなのだろう。
言葉は自分一人でしゃべっているわけではない、ということを思い出させる。
相手がいるから、言葉は溢れてくる。
話は変わって、
「詩のボクシング」という競技がある。
これはMCバトルと似てるようでぜんぜん違う。
即興ではないし(決勝以外)、相手に向かって言葉を放つわけではない。でも、ひとりで悩んでひねり出した言葉の重みがある。言葉はこんなにも孤独になれる。ひとの心を動かすほどに。
話し言葉と書き言葉の違い。
ことばは奥が深い。
1 件のコメント:
MCバトルは共感です。ぞくぞくします。
しかし詩のボクシングの存在は知らなかった。言葉からイメージが溢れ出してくるね。
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