本を読まないと。
第一希望の大学院が、研究計画書を書かないといけなくて。というか自分が何をしたいのかよくわからなくて。久々に勉強している気がする。
でもひとつ問題があって、
詰め込まないゆとり教育を受けてきて、
テスト前日に詰め込むことを学んだ俺の頭は、
しかしあまりに風通しが良すぎる。
覚えたそばから忘れていく。
それはさすがに困るので、忘れないために本の内容をブログに書いていこうと思う。
たぶん読んだことないとわからない内容になるので、【本】って書いてあるやつはスルーでいっすよ。
藤井 聡「土木計画学—公共選択の社会科学」学芸出版社 2008
3部構成になっている。
I) 土木計画学とはなにか
技術的プランニングと包括的プランニング、プランニングとプラン、とかについて書いてある。序論的な感じでまわりくどい。めんどくさい。
II) 数理的計画論
PERT、CPM、線形計画法(ガウスジョルダン法、シンプレックス法)、非線形計画法(キューン・タッカー条件)、点予測、区間予測、モンテカルロシミュレーション法、費用便益分析(純現在価値、費用便益比、内部収益率)などなど。いつかやったような気がするけど思い出せない。特に線形計画法・非線形計画法が何を言ってるのか理解できなかった。でもけっこう概要は知れて興味深かった。
III) 社会的計画論
帰結主義と非帰結主義、中央的決定と民主的決定、社会的ジレンマ、態度が変容するのを前提にするかしないか、多数の専政、パブリックインボルブメント。民主的に決めるのは合意形成には効果的だけど、それがいい選択に合意するとは限らない。だから頭が悪い大衆の意見を聞くのはそこそこにして、頭がいいエリートが決めるべきだ。的なことが書いてあった。なんかイラっときた。世の中には頭がいいひとと頭が悪いひとと、二種類の人間がいる。という世界観をこの筆者は持ってるわけだが、問題は「頭がいいエリート」をどうやって決めるかという話で、「あ、俺あたまいっすよ」と言ったやつがエリート。みたいな自己申告制かというと、そんなことはない。大体は便宜上、どういう大学出てるかとかそういうので判断するけど、きっとその基準でいくとこの筆者はエリートだ。頭がいいエリートが決めるべきだ、っていう意見は、自分がエリートの座に安穏と座っていられる人間の言葉に聞こえる。まるで他人事みたいな。
っていうのは俺の考え過ぎなのかも知れないけれど、でも意思決定の難しさを知った気がした。
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