2009年10月19日月曜日

【本】コミュニケーション力を引き出す

ブログを模様替えしました。
しかししょぼいデザインやな。。
またそのうち改善します。



読書の秋。
ということで、いろいろ本を読んでいこうと思う。



この本、あと1年前に欲しかった。

とは思う内容のピンポイントさだけど、正直読みにくい。
「K社の実例」という蓮行の英雄譚の部分が長過ぎることとか、
平田オリザの「コンテクスト」という概念が説明されてないこととか、
平田オリザも蓮行も好きだから、
もったいないなーと思う。

コミュニケーションは、個人の努力や才能の問題ではなくて、
環境や関係性に強く影響を受ける。
その最も大きな影響のひとつに、教育がある。
日本は、教育に演劇が取り入れられていない唯一の先進国だ。
かつては強い同調圧力を働かせていればそれで意思疎通はとれたが、
今はもう多様性の時代であり、多様な個人を尊重しながら対話をする力があらゆる場面で求められる。
その解決策は、演劇しかない。
なぜなら、コミュニケーション力は、何かを共同で作り上げることや、他人の立場になって考えることでしか磨かれないからだ。

みたいなことが書いてある。
ところどころ言葉足らずだけど、
とにかく面白いので本屋で立ち読みしてみてね。


ところで、蓮行って?

蓮行さんは、劇団衛星という劇団の代表をしている。
劇団衛星は、正劇団員はみんなバイトをかけもちせずに生計を立てている希有な集団だ。
この本では、演劇ワークショップによる研修で培ったノウハウが書かれているが、
他にも、裁判員制度が始まるのに合わせて「大陪審」というマルチエンディング型演劇を上演したり、
学校教育に演劇的手法を導入する「演劇で学ぼう!」というプロジェクトに参加したり、
悪く言えば、キワモノで、
よく言えば、いろいろ面白いことをしている。


もう5年前になるけど、
蓮行さんのワークショップを受けたことがある。
この本の中で語られている「奥義! あくび卵発声」を教わったのを思い出して、
なんだか懐かしくなった。

そんな、奥義を授かったはずなのに、
最近「えっ? ごめん聞こえない」と言われることがよくある。
また発声練習しようかな。

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