2009年6月10日水曜日

Googleという波。

「Google Wave」は、グーグルのマイクロソフト化を示すものか?
http://japan.zdnet.com/sp/feature/07microsoft/story/0,3800083079,20394157,00.htm


Google Waveっていうのは、Googleが発表した、メールに代わるコミュニケーションツール。
メールも、
チャットも、
SNSも、
ブログも、
ぜんぶWave上で統合される。
ドキュメントの共同編集とかゲームもできるらしい。

詳しくは「Google Wave」で検索したら解説のニュース記事がヒットする。大量に。
IT界はこの発表で熱狂に包まれている。
ネタがないから、代わり映えのしないMacとWindowsの新しいOSのちまちました比較ばっかりしてたウェブ系記者の目が覚めたかのようだ。


俺にはこのすごさが完全には理解できないけど、
いままで想像もしなかったような技術がいくつも使われているのがなんとなくわかる。
イノベーションってこういうことなんだな、と思う。ほんとに。

例えば、
ドキュメントをリアルタイムで共同編集するときの方法とか(http://www.atmarkit.co.jp/news/200906/01/wave.htmlの一番最後に書いてある)、
メッセージでなくてツリーをオブジェクトとして扱うとか。


コミュニケーションが変わろうとしている。
Waveの強力さはしかし、
かつてMicrosoftがWindows 95の成功でパソコン市場を独占して開発者を困らせたように、
Googleを暴君に変えるかも知れない。



上の記事に
 私には次のように見える:Google Waveへの賞賛は、シリコンバレーのジャーナリストやブロガーが地元のWeb 2.0企業(GoogleやApple)を好むことを示す例であり、好むにも度が過ぎてしまい、これらの企業が、Microsoftが作ったよくすべる坂を転がり初めても、それを認めることができない、ということではないか。

という記述がある。

この例えはわかりにくいけれど、
つまり、シリコンバレーの人はGoogleとかAppleとかが好きすぎて、なんか変なことをしてても「GoogleとかAppleだからいっか」みたいに見過ごしてしまうのではないか、ということ。恋は盲目。
(実際、俺はもうAppleはアウトだと思う)

そうならないように、
Googleが、変えていいのか。という疑問を投げかける慎重さが、勇気が、IT業界には必要だ。

Googleという波。
世界はその波に乗っているようで、
実は飲み込まれているのかもしれない。

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