2009年6月4日木曜日

鳥の飛ぶ高さ

来週、青年団の演劇を観に行きます。




青年団国際演劇交流プロジェクト2009 日仏交流企画
『鳥の飛ぶ高さ』京都公演 (原題:Par-dessus bord)


原作:ミシェル・ヴィナヴェール
演出:アルノー・ムニエ
翻案・演出協力:平田オリザ

日本語・フランス語上演/日本語・フランス語字幕付き

【場所】
京都芸術センター・フリースペース
(京都市営地下鉄「四条」駅より徒歩5分。)

【日時】
6月12日(金) 19:00〜
 13日(土) 15:00〜★
 14日(日) 15:00〜
(★の回終演後、平田オリザとアルノー・ムニエによるポストパフォーマンストーク開催)

【料金】
一般=2,500円/学生・シニア=1,500円

【解説】
フランスを代表する現代劇作家ミシェル・ヴィナヴェール作"Par-dessus bord"の舞台を、現代の日本に置き換え、平田オリザがお届けするドロ沼企業買収劇。超高性能便器を開発した日本の家族経営メーカーが、世界最大手のフランス資本便器会社に狙われる。
日仏合作の新型経済演劇をフランスの次世代を担うアルノー・ムニエが演出する。



あこがれの平田オリザ。
高校の時はこの人の本を読みあさっていた。
もう半分くらいは内容を忘れたけど(笑)

でも、残りの半分はきっと、心に染み付いて一生忘れない。

演劇はハートでしょ。
みたいに思ってた当時のがさつな俺にとって、
平田オリザの緻密さ、冷静さは衝撃だった。
人生が45度くらいは変わったと思う。

(平田オリザに関しては、この投稿でちょっと書いたので、興味がある人は読んでみてな。)


平田オリザの演劇を観るのは二回目、前も多言語演劇だった。
2006年に「その河をこえて、五月」という、韓国語と日本語の演劇を見た。
多言語演劇ってなりたつのかな、と観る前は思っていたけど、
舞台の上には自然な、多言語な日常があった。

俺たちはもはや鎖国された世界に生きてるわけではない。
多文化な社会の中で暮らしている。
多言語演劇ってなりたつのかな、という俺の疑問はたぶん、
単に演劇だけでなくて、社会に対する疑問でもあった。
多文化社会って成り立つのかな。という疑問。

移民が増える中で誰もが抱く不安。
その不安に耐えきれずに、外人なんて追い出してしまえ!なんて短絡的に叫ぶ人が増える中で、平田オリザはクールに答えを示していた。
多文化社会ってこういう感じだよ、というリアリティでもって。
そんないいことばっかじゃないけど、
そんなに悪いことでもない。

演劇の力を感じた。


対話とか多文化共生を語る上で、平田オリザは避けて通れない。
俺は金曜日の回を観に行きます。観に行くって人は連絡してね!

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