京阪交野線の終点、私市駅を降りて少し歩くと川が見える。
その名も「天の川」だ。
ここは七夕発祥の地、交野。
俺は今日も、天の川を越えて、七夕祭りで展示されるペットボトルのオブジェをつくりに小学校の体育館に行った。
たかがペットボトル、と値踏みしないでほしい。
かつてマルセル・デュシャンは、プロペラを見て「絵画は終わった」と言った。
それは、当時誰も見向きもしなかった工業製品が持つ、幾何学的に計算しつくされた形状の美しさに驚愕したからだ。
ペットボトルを芸術作品の素材として誰も見向きもしないけれど、
それは「たかがペットボトル」というイメージが目を曇らせているのであって、
冷静に考えてみれば、あの透明さ、薄さ、弾力。
人類の英知の結晶は、やっぱりけっこうキレイ。
要は使い方だ。
↓例えばこういう作品ができあがる。
Report 藤浩志企画制作室:ペットボトルでつくった海亀の映像
http://geco.exblog.jp/7735847/
そしてこれは何より、
小学校の中で1週間制作を続けるという類を見ない試みだった。
「小学校に工房をつくりたかった」と主催の藤浩志さんは強調している。
毎日、小学生やPTAの人が手伝いにきてくれる。
ペットボトルを集めたり、
作業を手伝ったり、
新しいアイディアを出したり。
体育館では所狭しとペットボトルが並ぶ。
一つの作品をつくるのに必要な数は、500本くらいだという。
それだけのペットボトルが集められるのは、
色んな人が協力して集めてくれるからだろう。
ひとがひとを呼び、うねりは広がっていく。
これは本当の意味で「みんなで作り上げた」という言葉がよく似合う作品だ。
ちなみに、でもまだ完成していない。
明日が制作最終日だ。
頑張って完成させるので、ぜひ幻想的な祭りを見に来てね!
俺は当然行くので、行く人は連絡ください◎
天の川 七夕まつり2009(交野観光協会HP)
http://www.katano-kanko.com/tanabatai2009.html
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