研究計画書ってどうやって書くのか、博士課程の先輩に聞きに行ったら、
お前は自分ひとりでできるタイプか、
ひとにアドバイスをもらいつつつくっていくタイプか、
と問われて答えに迷った。
俺はよくひとに話を聞きにいくけど、
実は半分くらい聞き流してる。
気付いたら晩ご飯の事とか、
昨日読んだマンガの続きとかを考えてたりする。
退屈なんだよ、しゃべんな。
とまで思うことは稀だけど、
そういう集中力のなさにけっこう真剣に悩んでいる。
なんでって、
俺がほんとに土木系の仕事に就くとしたら、
いろんなひとの話を聞かなくてはいけない。
それは退屈どころの話ではなくて、頭がパンクしそうになる。
土地収用法について調べていて、そんな気がした。
土地収用というのは、個人が持っている土地を公共の目的のために、強制的に売ってもらうという制度。ダムとか道路とかをつくったりするのに、住民の賛成が得られないと使われる。
「公共のため」という大義名分を振りかざし、個人の土地を奪う。
いつの時代?と思うかも知れないけど、今でもガンガンやってる。
そのためには土地の権利者と事業者を交えた公聴会を開かないといけなくて、国交省のページにいくとその議事録が見られる。
一般国道42号改築工事(紀宝バイパス)に係る公聴会議事録につい
一般国道468号新設工事(首都圏中央連絡自動車道)[有料道路名「東京湾横断・木更津東金道路」]に係る公聴会議事録について
第二京阪道路及び近畿自動車道門真ジャンクションに係る公聴会議事録について
たぶん俺は、
勇猛果敢に生活者の視点からの意見を述べているひとじゃなくて、
「先ほどお話しした通り」
「今後も誠意を持って対応して参ります」
みたいな言葉でお茶を濁している側の人間になる。
なんかそんな未来がほの見える。
いやだ。
うちの準教授はたぶん、そんなこと気にしない。
公共のためならいいんじゃない。と言う。
でもじゃあ「この方がみんなが得するから、あなたは損をしてください」と面と向かって言えるのか。
少なくとも、俺には言えない。
公共事業をやる前に、公共とはなんなのか考えたい。
でもそのためには、俺の聞く耳キャパシティが足りない。
聞きたいことしか聞こえない。
なんかそんなことに悩んでしまった。
とりあえず、目の前のひとの話をちゃんと聞こう。
うちの準教授の話にもちゃんと付き合おうと思った。(注:下ネタをのぞく)
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