2009年5月8日金曜日

らじとも

結論から言うと、我が家にラジオが来た。


下宿して1年。
ずっと買おうと思いつつ、
デザインいいやつがいいかな。
音がいいやつがいいかな。
みたいに迷いまくりで結局買えなかった。
そんな迷うからいっそ買うのを諦めて、
実家からラジオを持ってきた。

我が家の静寂がついに破られる。
ひょっとして電波届かないかも、と心配していたけど、
ばっちり802が聴ける。

でもこの数年聴かない内に
番組も流れる曲も変わってて、
浦島太郎になった気分だった。


で、なんかよく分からないけど「らじとも」っていう単語がよく出てくる。
聴くところから察するに、ラジオを聴く友達のことらしい。
中高生が学校名とクラスとともに「ラジ友募集中!」みたいなメッセージを添えてリクエストする。
確かにそういう気持ちはよく分かって、ラジオを聴くのって少数派だからなかなか友達が見つからない。俺も、音楽のことを語り合える友達ってなかなか見つけられなかった。
しかもそういうのって見た目にあんまり比例しなくて、
話してみたら、あ、意外とこの人が?みたいなことが結構ある。


ラジオを通じてつながり合うっていいな。
お互い知り合ってるのにあえて匿名になって攻撃し合う、
裏サイトとかが流行るそんな時代なのに、
ラジオネームという匿名性を捨てて友達になるのが、
温かいつながり方だと思った。


そんな風にラジオを通じて、
誰かとつながることができる。


ラジオは何かをしながら聴くもので、
俺は受験勉強をしながらラジオを聴いていた。
リクエストとともに添えられるメッセージが
いろんな人の「ながら」を伝える。
休日で寝てる人もいるし、
渋滞でイライラしてるひと、
上司の目を盗んでラジオを聴いてるひと、
もちろん勉強してる人もいる。

それぞれバラバラのことをしているけど、
ラジオの前にいるという共通点だけでつながっている。
お互いを知らないし、話もできないけれど。
でも確かにそこに誰かがいるという安心感。

そういうゆるさが、
今の時代に求められてるつながり方な気がした。

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