2009年5月27日水曜日

アイスランド行こうかな(その3)

FacebookでMúmが、アイスランド人をボイコットしてくれ、と書いていた。

Múmはアイスランドのバンドだ。
アイスランド人が、アイスランドをボイコットしてくれと言っている。
それはなぜなのか。

Múmさん says that today is kick-an-icelander-in-the-shin-day!!!!! Iceland has started whaling again for commercial abuse, so if you see any icelanders today, kick them in the shin. Or just boycott Icelandic products.






アイスランドが商業捕鯨を再び開始したらしい。
あー、そうなんだ。
と思うのは日本人の感覚なのだろう。


だいぶ前にBjörkの夫、マシュー・バーニーが金沢21世紀美術館で個展を開いたときに、捕鯨をテーマにした映像作品があった。Björkも出演している。

「拘束のドローイング9」
http://www.wisepolicy.com/matthewbarney/

とても昔のことだからうろ覚えだけど、
それに関連してBjörkのインタビューが雑誌に載ってて、
日本とアイスランドは同じ捕鯨をする国だけど、
日本国民は捕鯨に好意的だけど、
アイスランドではそういうわけではない。
みたいなことが書いてあった。たしか。

ホントかはよく知らない。


とにかく、捕鯨に対する嫌悪感みたいなのが世界中から日本に対して向けられてる時代だった気がする。


差別なんてどうってことない。
差別されたって相手のことを無視すればいいだけだから。
でも、好かれようと思った相手に差別されるとすげーつらい。

みたいな感じのことが金城一紀「GO」の中に出てくるけど、
なんかそういう悲しさを感じた。
差別とは違うと思うけど。

テレビで世界が捕鯨反対している、というニュースを見ても、
あー、そうなんだ。
と思うだけだろう。
たぶんそれは、俺にとっての世界じゃないから。

でも、Björkが捕鯨反対って言ってると、
すごくグサッとくる。
俺はBjörkが好きだから。

「日本は豚肉でも牛肉でもなんでも食べれるから楽でいいよね」みたいなことを思っていたけど、
他の国では食べないものまで食べてしまうということは、
他の国では殺さないものまで殺してしまう。
そういう文化の中に俺らは生きている。


誤解のないように言っておくと、俺自身はそれでも捕鯨に反対じゃない。
思想とか文化とかは、そう簡単に変わるものじゃない。
変わらないから苦しいときもある。
捕鯨は、俺が初めて文化の衝突を感じた問題だった。

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