高木 保興「国際協力学」東京大学出版 2008俺が受ける院の教科書的な本。
ついに読んだ。
初めの方はぜんぜん面白くない、と思ったけど、
国際協力の難しさ(民主主義はどんなときでも良いのか、とか)が隠さず語られててすごかった。
これだけ違う分野の著者が集まってひとつの本を書くのは、
それなりに感動的なことなのだろう。
学際的な分野では、みんなが「うちの分野はそんな簡単じゃないんですよ。他の分野は知らないですけどね」みたいに自分の専門の重要性を主張して引き下がらず、結論を見ないことが多い。
「文理融合」という言葉はだんだん姿を消していった。
融合ではなく、単に自分の専門を拡大しようとする欲望が学問を後退させる。
そういう中でこの本は、
「国際協力学」という学問の存在を十分に予感させる。
そして個人的な収穫としては、
リアルオプション
という概念を知れたことがある。
意思決定の柔軟性が持つ価値を評価する方法。
めっちゃ経済学な感じがするけど、
勉強しないといけないのかな‥
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